こんにちは、Tommy’s factoryの大野です。台湾駐在で、旅行と違って現地に住んでしまうと日本にいる感覚と変わらないという駐在員の方の意見がちらほらあります。最初の数ヶ月こそ観光気分で週末ごとに出かけていても、仕事が忙しくなったり生活が落ち着いてくると、結局は家でゆっくり過ごすことが多くなるという話もよく聞いたりして、台湾生活も結局は日常になるわけです。
で、かくいう私も新鮮さが欠けた生活を一新すべく昨年免許を切り替えました。レンタカーを借りてシンプルに海や郊外までドライブしたり、普段行けない観光地へ足を伸ばしたり、仕事で地方都市へ急な出張が入った際にも対応できまるようになり、日々の台湾生活の選択肢が増えたのは間違いありません。いざという時のために免許を取得しておくのも悪くないかと思います。
台湾の交通事情、正直なところ

ただ、一方で台湾での交通事情から運転をしたいという気にはなれないというのも正直なところです。
バイクの多さに加え、日々道路で見かける事故の多さ、また私自身2年半台湾にいますが、前職で赴任してきて3か月目でまず歩行時に後ろからタクシーにぶつかられたのが1回、同じ年に自転車に乗ってて真横からバイクにぶつかられたのが1回、今年乗ってたタクシーに右から左折したかった車が無理に車線変更してぶつかってきたことが1回と、ちょっとこの経験上、台湾での道の往来は本当に気をつけないといけないなという感じです。
台湾で生活していく上で免許があると何かと便利なのも事実ですが、
上記はぜひ覚悟をしてから取得を検討してください。
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用意する物

今回の説明は台湾駐在が決まっていて、日本の免許証をお持ちという方を前提に手順を説明していきます。用意すべきものは全部で以下①~⑥の6点。
すぐ用意できるもの
① パスポート原本
② 台湾の居住証(居住期間が6ヶ月以上)
③ 日本の運転免許証
④-⑥それぞれの取得方法を説明いたします
④ 日本の運転免許証の中国語翻訳文(発行日から1年以内有効)
⑤ 証明写真 サイズ1吋(幅が約2.8cm × 高さが約3.5cm)
⑥ 普通汽車駕駛執照登記書(健康診断に行きましょう)
④日本の運転免許証の中国語翻訳文

私の場合は、まだ日本にいた時にJAFのHPでネット申請しました。これは台湾に赴任する前、もしくは日本に一時帰国したタイミングでの入手方法になります。
申請してから大体2週間ほどかかります。ネット上で申請を完了させると、発行された翻訳文を日本国内の7-11の複合機で印刷する仕組みになっているので、すでに台湾にいる方にはこの方法は使えません。ちなみに海外からだとVPNを使わないとJAFのHPにアクセスできないので、その点も注意が必要です。
費用はネット申請時に4,400円(支払方法はクレジットカードのみ)
【〈JAF〉運転免許証翻訳文 申請サイト】
台湾にいる方は「日本台湾交流協会」の窓口へ
すでに台湾にいるという方は、台湾にある「公益財団法人日本台湾交流協会」の窓口に直接行く方法があります。台北事務所の窓口であれば原則、申請したその日のうちに発行してもらえるそうです。費用も540元(約2,500円)なので、JAFより安くて早いですね。
【住所】 台北市松山區慶城街28號通泰商業大樓
Tung Tai BLD., No. 28, Qingcheng Street, Songshan District, Taipei City
TEL: +886-2-2713-8000(代表)
FAX: +886-2-2713-8787
E-MAIL: info-k1@tp.koryu.or.jp
公休日: 毎週土・日曜日及び台湾の祝祭日と一部の日本の祝祭日
⑤証明写真

私の場合は写真館で撮影しました。Googleマップで「證件照」と検索すれば近くの写真館が出てくるので、そこで撮影してもらうのが確実です。
この写真は健康診断をする病院と、免許の発行をしてくれる「監理所」でそれぞれ1枚ずつ、合計2枚必要になります。ネット上では2吋と紹介している情報もあるのですが、私の場合はどちらも1吋の提出で問題ありませんでした。現像には3-4時間かかりますので、時間に余裕を持って行くことをおすすめします。ちなみに費用は450TWD程度です。
⑥健康診断へ行き普通汽車駕駛執照登記書

次に指定の病院で免許取得用の健康診断を受けに行きます。この健康診断では「パスポート」、「居住証(ARC)」、「マスク」を持参してください。「マスク」が無いと病院に入れません。健康診断に行くには一応念のため、「普通汽車駕駛執照登記書」をダウンロード、印刷して下さい。
私が健康診断してきた「台北市立聯合医院中興院区」では現場に用紙の用意があるので、こちらの病院へ行くならば印刷不要です。営業時間ギリギリは受け付けてくれなかったので、1時間前ぐらいに到着しておいた方が無難です。
「台北市立聯合医院中興院区」
【住所】臺北市大同區鄭州路145號
Taipei City, Datong District, Zhengzhou Rd, 145
営業時間
月-金:9:00~11:00 / 13:30~16:00
土:9:00~11:00
病院1階で整理券を取って、順番が来たら窓口で住所確認のためパスポートと居住証をチェックしてもらいます。診察番号をもらったら2階へ上がり「29診」のエリアへ向かいます。
ここのカウンターに「普通汽車駕駛執照登記書」の用紙が置いてあり、日本の駅で見るような証明写真の機械も設置されています。なので⑤の証明写真と⑥の登記書は「台北市立聯合医院中興院区」に来れば、その場で準備できるのでおすすめです。
「普通汽車駕駛執照登記書」

記入内容は「居住証(ARC)」に表記されている身分証明番号、生年月日、台湾居住地、電話番号などです。下部のチェック欄は「てんかん持ちですか?」「車を運転するにあたり影響のある持病はないですか?」などの質問なので、健康な人は全部「無」にチェックして右側に署名してください。
体重、身長、視力、聴力検査を受ければすぐ終わります。一旦1階に戻って検査料金250TWDを払います。それからまた2階に戻り、検査結果が入力された「普通汽車駕駛執照登記書」を取りに行きます。これで①から⑥まで切替に必要な資料が揃いました。
最後に「交通部公路総局監理機関」へ行くだけ!

私の場合は「台北市区監理所」へ申請へ行きました。その他の「監理所」の一覧はこちらをご参考下さい。「台北市区監理所」の窓口は2階、階段登って右へ。整理券取って窓口に呼ばれるまで待ちましょう。用意した①~⑥の資料を提出して、200TWDを支払いすれば「交通部製發汽車駕駛執照」と書かれた、オレンジのパウチされた免許証が交付されます。
「台北市区監理所」
住所: 臺北市松山區八德路4段21號
No. 21, Section 4, Bade Rd, Songshan District, Taipei City, 105
営業時間: 月-金:8:30~17:30
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今回は以上になります。また次回よろしくお願い致します!
