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台湾でベイブレードが社会現象に? デジタル時代にアナログ玩具が爆発的ヒットを記録する3つの理由

2026 5/19
カルチャー
2026-05-19
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  3. 台湾でベイブレードが社会現象に? デジタル時代にアナログ玩具が爆発的ヒットを記録する3つの理由

こんにちは、Tommy’s factoryの大野です。台湾でベイブレードが社会現象になりつつあります。大勢の「ブレーダー」と呼ばれる人たちが集まってイベントを開催したというニュースをみて、そんな昔のおもちゃが一部の人に人気があるんだなぁと思い調べてみたら、いろんな媒体で、百貨店でベイブレードの限定モデルを求めて開店前から長蛇の列ができたとか、大人たちが本気で争奪戦を繰り広げるニュースがあり面白そうだなと思いブログにしました。

6歳の子どもから学生、そして30代以上の大人まで、さらには台湾の野球のチアガールも仕事終わりに遊んでるということで、かなり大きなムーブメントになっています。ではなぜ今、台湾でベイブレードがここまで爆発的にヒットしているのでしょうか。そこには、投機性を帯びた市場、デジタル疲れへの反動、そして対面コミュニティへの回帰という、いくつかの大きな背景があるそうです。

目次

1. 台湾でベイブレードの市場が過熱している理由は「玩具」ではなく「資産」になっているから

まず大きいのが、台湾のベイブレード市場がすでにコレクションと投機の文脈に入っていることです。

一部の希少モデルは7,500台湾ドル前後、日本円で約4万円クラスで取引されることがあり、大会景品のゴールドバージョンにはさらに高い値段がつくケースもあります。定価795台湾ドルの商品が、市場に出た途端に2,500台湾ドルまで跳ね上がることもあり、これはもう普通の玩具の価格帯ではありません。

さらに驚くのは、21個セットが15万台湾ドルで完売したり、フルセットに300万台湾ドル級の価値が語られたりする世界観です。ここまでくると、所有欲や趣味の範囲を超えて、「どこまで揃えられるか」「どれだけ希少モデルを押さえられるか」という、資本力を伴う競争になっています。

実際、あるプレイヤーが
「他の誰かの子供時代を粉砕するために、4〜5万台湾ドルは費やした」
と語ったという話は、このブームの本質をかなり象徴していると思います。

つまり、台湾でベイブレードが流行している理由のひとつは、子どもの遊びではなく、大人が本気で勝ちにいく競技・収集・投資の対象になっているからです。

2. 台湾でベイブレードがヒットする理由はデジタル時代の「アナログ回帰」にある

次に見逃せないのが、デジタル時代だからこそアナログな体験が求められているという点です。

いまはスマホひとつでゲームも動画もSNSも完結する時代ですが、その一方で、若い世代を中心に「手で触れられるもの」へ回帰する流れが強まっています。CCDカメラ、CD、レコードなど、少し不便でも物理的な存在感があるものが再評価されているのは、その象徴だと思います。

実際に自分の手でコマをぶつけ合って勝敗を決めるベイブレードはスマホゲームとは違って対面で熱狂できる面白さがあります。この「身体で感じる体験」が、デジタルコンテンツからの回帰で一番に代替しにくいところなんじゃないかと思います。

単なる懐古ではなく、台湾でベイブレードがここまで広がっているのは、本当に日々の過剰なデジタル生活に対する反動でもあると思います。実際台湾では日本同様に体験型の消費が増えているので、これからもっと増えていくんじゃないかと思ってます。

3. 台湾でベイブレードが社会現象になった理由は、世代を超えたコミュニティが生まれているから

三つ目は二つ目の理由にも通じますが、単なる商品ではなくコミュニティを作る装置になっていることです。

実際一番最初に見たニュースは愛好家たちがネットの呼びかけで(多分Facebookページのイベント機能)、台北市の大安森林公園に50‐60人もの人が参加してピクニックがてら遊んでいて、その集まりの中には

300万台湾ドル級のコレクションを持つ人の横で、マクドナルドの紙箱を改造した収納ケースを持つ6歳の子どもが一緒に遊んでいるという、一般的な感覚からすると経済力や年齢で分断されそうな世界なのに、ベイブレードの前では同じ土俵に立ってるわけでして。

さらに、台湾プロ野球チアガールの丹丹や貝兒のように、仕事終わりに自分の装備を持ち寄ってファンと対等に対戦する人たちもいて、遊びの枠を超えてひとつのライフスタイルになっています。

また、息子のためにレーザーカットや耐衝撃スポンジを使って専用収納ケースを自作する父親が現れたり、そのケースがSNSで話題になって注文が入ったりと、「遊ぶ人」だけでなく「支える人」「作る人」まで巻き込んでいるのも特徴です。

つまり、台湾でベイブレードが社会現象になっている背景には、対面でつながり、見せ合い、競い合い、工夫を共有するコミュニティの強さがあります。オンラインのつながりが当たり前になった時代だからこそ、こうしたリアルな交流の熱量がより強く感じられるのだと思います。

台湾でベイブレードが人気を集めるのは、「手触りのある世界」を求めているから

結局のところ、台湾でベイブレードがここまでヒットしている理由は、懐かしさだけではありません。
そこには、市場としての過熱、アナログ回帰の空気、そしてリアルなコミュニティへの欲求が重なっています。

今思えば以前台湾にトレーディングカード用のケースを販売したいとい相談を受けた際に、都内でトレカ販売店や小売店を調べてたのですが、Googleマップを見れば台北市内だけでもカードゲームを遊べる場所はかなりたくさんあります。これからべイブレードもこんな感じで増えていくんだろうなと思います。

Tommy’s factoryでは、SHOPEE出店からMETA広告運用、繁体字コンテンツ制作、現地リサーチまで、台湾越境ECの内製化を徹底サポートしています。台湾市場への第一歩を踏み出したい方は、ぜひお問い合わせください。

カルチャー

この記事を書いた人

Tommyのアバター Tommy

多蜜創意商貿工坊(Tommy's factory)
代表 大野 亨
浙江省で営業を始め、貿易及び物流事業/飲食/システム5年、台湾では2年新規事業立上げでEC/クラウドファンディング/WEB広告/通訳翻訳/営業を経て独立。大陸、台湾、日本と経験をもとにコンサルを行っています。

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